今回は「StableDiffusion」のインストール方法を紹介していきます。
Stable Deffusionとは?
StableDiffusionは2022年に公開された画像生成に使われるAIで、入力されたキーワードをもとに画像を生成され、text-to-imageモデルと呼ばれています。
だれでもAIを使うことによって簡単に絵を生成できてしまうため、絵師さんの仕事が奪われてしまうという懸念の声も上がっています。
Stable Deffusionを無料で体験することのできるサービスが存在しますが、ほとんどの場合アカウント登録が必要だったり、1日当たりの生成上限があったりします。
そのため、自分のPCに入れて使った方が、制限なく画像を生成できるのです。
Stable Deffusionは自分のPCで使うことができる画像生成AI
必要なスペック
Stable DiffusionはPCがあれば、誰でも簡単にダウンロードすることができ、使うことができます。
しかし、PCの性能によっては画像生成に時間がかかったり、使うことができなかったりします。
特にグラフィックボードの性能によって、生成時間に大きな差が生まれます。
ゲーミングPCを持っている方であれば、ほとんどの方が問題なく使うことができます。
以下に最低限のスペックと推奨スペックをまとめました。
推奨スペック | 最低限 | |
---|---|---|
OS | 64bitのWindows10,11 | 64bitのWindows10,11 |
メモリ | 16GB以上 | 8GB |
CPU | Core-iシリーズorRyzenシリーズ | Core-iシリーズorRyzenシリーズ |
グラボ | NVIDIA製 12GB以上 | NVIDIA製 4~8GB |
ディスクの容量 | 80GB以上 | 27GB |
ディスクの種類 | SSD | SSD |
グラボは性能よりも、メモリ容量を重視して選ぶことをお勧めします。
- 最低限
- 快適
- 超快適
グラボはメモリを基準にして選ぶ
Stable Diffusionのインストール方法
インストールの手順は…
- Python3.10.6のインストール
- gitのインストール
- StableDeffusionのダウンロード
の流れになっています。
1.Python3.10.6のインストール
こちらからPythonのインストーラをダウンロードしてください。
ダウンロードしたインストーラを起動するとこの画面になります。
必ず『Add Python 3.10 to PATH』にチェックを入れてから『Install Now』を押してください。
この画面が表示されればインストール完了です!
2.gitのインストール
こちらからgitのインストーラをダウンロードしてください。
64-bit Git for Windows Setupを押してダウンロードしてください。
ダウンロードしたものを起動するとこの画面が表示されます。
何も変更せずインストールが始まるまで全て『Next』を押してください。
インストールが完了するとこの画面になります。
この画面になったら閉じても大丈夫です。
3.StableDiffusionのダウンロード
フォルダの作成
StableDiffusionをダウンロードしたい場所にフォルダを作成します。
自分のわかりやすい場所にフォルダを作成しておくと管理が簡単になります。
今回はデスクトップにStableDiffusionのフォルダを作成しました。
作成したフォルダでターミナルを開く
作成したフォルダのを開き、その中で右クリックするとメニューが表示されます。
『ターミナルを開く』を押してください。
このような画面が表示されればOKです。
コマンドの実行
こちらのコマンドを入力して実行するとStableDiffusionをダウンロードできます。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
実行画面
空だったフォルダの中にこのようなフォルダが入っていたらダウンロード完了です!
このフォルダを開いてください。
「webui-user.bat」を実行
フォルダを開くと、このようにたくさんのファイルがあります。
この中にある「webui-user.bat」をダブルクリックして実行してください。
実行すると黒い画面が起動し、ダウンロードが始まります。気長に待ちましょう…
このダウンロード・インストールは初回のみ必要な作業なので、次回以降はダウンロードで待つことはありません。
私の環境では20分かかりました。ダウンロードに時間がかかるので、回線次第で遅くも早くもなります。
しばらく待つと必要な機能のダウンロード・インストールが終わり、WebUIと呼ばれるものが起動します。
画面のような場所にWebUIへのアドレスが表示されているのでそのURLにアクセスしてください。
URLを開くと、このような画面が表示されます。
これでStableDiffusionのダウンロード、インストールが完了しました!
画像を生成してみよう!
せっかくインストールしたので画像を生成して見ましょう。
- ①のpromptにキーワードを入れる
- 設定を調整する
- Generateを押して画像を生成
- 生成された画像がここに表示される
1.prompt(呪文)
promptは画像生成をする上で一番重要な項目です。呪文と呼ぶ人もいます。
promptに入力されたキーワード次第で生成される画像の品質が左右されます。
1回目の生成は「earth」とだけ入力しました。
2.画像の詳細設定
ここでは…
- Sampling method
- 高速かつ少ないstep数で高品質な画像を生成できる『DDIM』を推奨
- Sampling steps
- ノイズを除去する回数(数字が高いほど高品質)
- Restore faces
- 崩れがちな顔を崩れないように補正する
- Tiling
- 生成した画像をタイルのように並べる
- Hires. fix
- 絵の破綻を防ぎつつ高解像度の画像を生成する
- Width
- 画像の横幅
- Height
- 画像の縦幅
- WidthやHeightは高いほど生成に時間がかかり、多くのメモリを必要とします。
- Batch count
- 何枚の画像を生成するか
- Batch size
- 同時に生成する画像の枚数
- CFG Scale
- promptにどれだけ従わせるかの強さで、高くしすぎると画像が崩壊する可能性があります。
- Seed
- 画像生成の計算に使用される乱数
- -1はランダムという意味で、数字が1違うだけでも別の画像が生成されます。
3.Generate
このボタンを押すと画像生成が始まります。
動作環境によって処理時間は異なり、性能の良いPCほど早く処理が完了します。
4.生成された画像
この場所に生成された画像が出力されます。
今回はこのような画像が生成されました。
promptに1つの単語しか入れてなかったのでこれは仕方ないですね笑
2回目のpromptは以下の通りです。
shibuya high-quarity night clear
これで出力された画像がこちら
いいんじゃないですか?なんとなく渋谷って感じが伝わってくる画像です。
結構リアルで遠目で見ると「写真に見えなくもない??」かなって感じです
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